日本の卓上スポーツトイの原点を作り上げた株式会社エポック社。同社が1958年に初代モデルを世に送り出して以来、時代ごとのテクノロジーを取り込みながら進化を続けてきた。デジタル全盛の波を受けながらも、国内の玩具産業においてアナログゲームの市場価値は年々見直され、確固たる地位を築き直している。
画面を見つめ続ける日常から離れ、家族や友人と顔を突き合わせてサイコロを振り、レバーを弾く。その温かみのあるコミュニケーション体験こそが、現代のファミリー層に強く求められている要因だ。緻密なプラスチック成型技術と、子どもが乱暴に扱っても壊れにくい堅牢なギミック設計には、日本の老舗メーカーが半世紀以上にわたって培ってきたものづくりの誇りが息づいている。