ドラえもんの道具の中には、使い方を一つ誤れば世界や宇宙そのものを崩壊させかねない、いわゆる「チート級」の道具が数多く存在します。ファンの間でも常に議論が白熱する最強アイテムの代表格がもしもボックスです。
電話ボックスの中で「もしもこんな世界だったら」と受話器に向かって話すだけで、物理法則から社会秩序まであらゆる概念を書き換えたパラレルワールドを創り出します。「お金を払うと物資がもらえるのではなく、お金が減る世界」「魔法が使える世界」など、劇中でもその絶大な改変能力が描かれました。
さらに恐ろしい存在として知られるのがソノウソホントやウソ800(エイトオーオー)です。口にした嘘がすべて現実の真実へと変換される能力を持ち、因果律そのものを操作します。また、嫌いな人間を完全に消滅させてしまう「どくさいスイッチ」など、精神的な恐怖を伴う道具も含め、藤子・F・不二雄先生が描いたブラックユーモアと文明批判のエッセンスが凝縮されています。