都道府県対抗ソフトテニスを観戦する上で、多くのファンが見落としがちなのが「即席選抜ペアが直面するチームビルディングの難しさ」です。普段は別々の中学校でライバルとして戦っているトップ選手同士がペアを組むため、個人技の足し算だけでは勝利に直結しない構造が存在します。
単一校チームであれば阿吽の呼吸で処理できる「センターライン付近のボール処理」やお見合いのミスが、選抜ペアでは土壇場で発生することが珍しくありません。また、団体戦におけるオーダー順(1番手・2番手・3番手の配置)の心理戦も勝敗に大きく影響します。相手のエースペアをどの位置で迎え撃つかという監督陣の戦術眼が、単純な実力差を覆す要因となります。
「個々のネームバリューが高い都道府県が順当に勝つ」という見方は必ずしも正しくありません。短期間の合同合宿でどれだけダブルスとしての連係を高められたか、そしてチームとしての結束力を育めたかどうかが、真の勝因となるのです。