日常のメディア報道や公的資料を見ていると、8地方ではなく「7地方」として集約されているケースを目にします。この7地方区分違いの最大のポイントは、「中国地方」と「四国地方」を統合して「中国・四国地方」と一括りにするかどうかにあります。
歴史的な中国四国地方分類経緯を振り返ると、瀬戸内海を挟んだ山陽地域と四国北部は、古くから海上交通によって強固に結ばれていました。本四架橋(瀬戸大橋、明石海峡大橋・大鳴門橋、瀬戸内しまなみ海道)の開通以降、経済・物流の一体化が一層加速したため、官公庁の出先機関や民間企業の支社展開では「中国・四国ブロック」として統合管理される頻度が高くなりました。
さらに複雑さを増す要因が、中部地方内部の細分化です。中部地方は広大であり、日本海側と太平洋側、内陸部で気候や産業が大きく異なるため、通常は以下の中部地方区分3つに細分化されます。
- 北陸地方:新潟県、富山県、石川県、福井県(豪雪地帯、日本海側気候)
- 中央高地(甲信越):山梨県、長野県(中央高地気候、内陸産業)
- 東海地方:愛知県、岐阜県、静岡県、三重県(太平洋側気候、中京工業地帯)
このように、大枠の地方名一覧の背後には、気候区分や産業構造に応じた緻密なサブグループが存在しています。