華やかなイメージが先行する青山高校ですが、進学実績と行事の両立という美談の裏には、入試前に知っておくべき厳然たる現実が存在します。
ネット上の掲示板等で散見される誤解の一つが、「自由な校風だから、自分のペースでのんびり過ごせる」という認識です。実際には、授業の進度は非常に速く、毎日の予習・復習や小テストの準備を怠ると瞬く間に学内順位が低迷します。課題の量も決して少なくありません。
さらに、名物である外苑祭が高校3年生の9月初旬まで続くため、他校の受験生が夏休み中に1日10時間以上の猛勉強を重ねる中、青山生は演劇の練習や準備に多くの時間を割くことになります。この時期の心理的負荷は想像以上に大きく、いわゆる「外苑祭燃え尽き症候群」に陥るリスクと常に隣り合わせです。
青山生がこのハードルを乗り越えられるのは、「限られた時間の中で最大の成果を出す」というタイムマネジメント能力と、行事終了翌日から放課後の自習室が満席になるような集団の学習引力があるからです。「周囲に引っ張ってもらえばなんとかなる」という受動的な姿勢の生徒にとっては、かえって過酷な環境になり得る点は見落としてはならない盲点です。