今回のメガプロジェクトで最も大きな注目を集めているのが、配信戦略のスケール感だ。映画関係者の証言によると、大手プラットフォームであるNetflixでの世界同時配信日に向けた調整が大詰めを迎えている。日本国内での劇場公開とほぼタイムラグなしで世界190カ国以上に届けられるという試みは、邦画史における新たなマイルストーンとなる。
老舗映画会社である東宝が、なぜこれほどまでに世界配信にこだわるのか。背景には、世界的な日本カルチャー人気の高まりがある。日本の日常風景や独特の美意識を背景に描きつつ、グローバルな共感を得られるストーリーテリングを採用することで、世界規模でのヒットを確実なものにしようという計算された戦略が見え隠れする。