今回の騒動がSNS上で急拡散する過程で、大きな混乱が生じた。名前の類似性から、自民党の重鎮である茂木敏充氏や、テレビやWebメディアで幅広く発信を続ける脳科学者の茂木健一郎氏と関連付ける投稿が相次いだためだ。
トレンドワードとして単語がひとり歩きするなか、ユーザーの間では「政治界の不祥事なのか」「脳科学者の発言に関する騒動なのか」といった情報錯綜が見られた。しかし、関係者への取材を進めると、こうした政治家や有識者の名前がアルゴリズムによって偶発的に紐付けられたに過ぎないことが判明している。
情報が錯綜した背景には、過熱するネットニュースの速報合戦がある。不正確な言説が独り歩きするリスクをはらみつつも、問題の本質である現場ハラスメントへの関心が急速に高まった瞬間でもあった。