近年でも集団抗争時代劇映画『十一人の賊』での凄絶な殺陣と感情の爆発が見る者を泥臭い熱狂へと巻き込んだ。同世代として刺激し合い、時には深く酒を酌み交わす盟友・綾野剛ら熱い志を持つ役者たちとの化学反応は、彼の役者魂を常に燃やし続けている。
さらに見逃せないのが、映画プロデューサーとしての手腕だ。出演者という立ち位置にとどまらず、企画の立ち上げからキャスティング、現場の環境改善に至るまで裏方として熱量を注ぎ込む。作り手の権利や制作現場の労働環境にも目を向け、日本の映画作りのシステムそのものに一石を投じようとする姿勢は、業界内でも高い敬意を集めている。