かつて社内公用語の英語化を打ち出した際、日本中から巻き起こった噴飯物のバッシングを覚えているだろうか。しかし、現在グローバル拠点で展開される開発スピードを見るにつけ、あの決断がグループの延命策としてどれほど不可欠だったかが理解できる。そして今、組織の関心は「英語」から「全社員のAIネイティブ化」へと完全に切り替わった。
全グループ社員に対し、日々の業務プロセスにおいてAIを活用することを義務付け、業務効率を劇的に向上させる評価制度を導入。プログラミング、マーケティング、カスタマーサポートの現場では、人間のオペレーターがAIを指揮する体制が定着した。大企業病に陥りがちな日本の組織構造に対し、トップダウンで容赦なく変化を強制するスタイルは、時に摩擦を生むものの、意思決定の圧倒的スピード感を生み出し続けている。現状維持に固執する従来の日本型経営への強烈なアンチテーゼがここにある。