今回の再生計画において特に際立つのは、街との境界線を溶かす空間設計である。1階から2階にかけての低層部は、一般市民にも開放されたパブリックエリアへと再編された。地元産のオーガニック食材を扱うカフェや、地域住民が自由に使用できるライブラリー&イベントスペースが配置され、休日にも多くの人々で賑わう。
夜間には防犯対策を兼ねた優しい照明が街路を照らし、地域防災の拠点としても機能するよう大容量蓄電池と備蓄倉庫が完備された。「オフィスビルは平日昼間だけのもの」という従来の常識を打破し、24時間365日、地域社会と息を合わせる開かれたランドマークとしての新しい姿がここにある。