屋外展示エリアで一際強い存在感を放つのが、かつて「夢の超特急」として世界中を驚嘆させた0系新幹線電車(22形75号車)だ。1964年の東海道新幹線開業に合わせて登場したこの車両は、日本の戦後復興と高度経済成長を象徴する歴史的遺産であり、現代に続く高速鉄道網のすべての原点といえる。
この前代未聞の国家プロジェクトを力強く推し進めたのが、第4代国鉄総裁として歴史に名を刻む十河信二である。彼の強い執念と技術者たちの情熱が生み出した0系が、こうして青梅の地で美しい姿のまま保存されていることには深い意味がある。運転台へ足を踏み入れた瞬間に広がるメーター類や機器類の迫力は、当時の革新的な技術力をリアルに物語っている。