部門や学年によって、審査員が注視する評価軸には明確な違いが存在します。JA書道コンクール 小学生 金賞作品では、のびのびとした筆遣いと素直な運筆が最重要視されました。特に低学年・中学年においては、枠にとらわれすぎず、元気いっぱいに紙面いっぱいに筆を走らせる瑞々しさが好印象を与えています。高学年になるにつれて、止め・払い・折れのメリハリと、文字の重心を正確に捉える構成力が求められました。
一方、JA書道コンクール 中学生 大賞 理由を紐解くと、行書における「気脈の連続性」と「空間の呼吸」が大きなウェイトを占めています。点画と点画の間を繋ぐ目に見えない線の流れ(意連)が途切れることなく、流麗でありながら芯のある線が引けているかどうかが、入賞の分かれ目となりました。条幅の部では、行ごとの文字の大小や潤渇(墨の濃淡・かすれ)のコントラストを巧みに操り、一枚の絵画のような完成度を誇る作品が栄誉を手にしています。