動物系の覚醒には、超人系にはない明確かつ恐ろしいリスクが存在します。それが「果実に宿る動物の意思・獣性に本人の人格が呑み込まれる」という現象です。
インペルダウンに登場した「獄卒獣」たちは、クロコダイルによって「動物系の覚醒者」であることが語られていましたが、彼らは言葉を話さず、鼻水を垂らし、理性を失った獣として命令に従うだけの存在に成り果てていました。精神が未熟なまま無理に肉体のみを覚醒させた場合、動物の凶暴性に心が敗北してしまうのです。
一方、エニエス・ロビーでの敗北を経てCP0として再登場したロブ・ルッチやカクは、覚醒しても明晰な知性と冷酷な自我を維持していました。Dr.ベガパンクもルッチの姿を見て「動物系の覚醒は人格を取り込まれてしまう事が多いのだが…珍しい」と驚愕しており、ルッチの強固な殺戮精神・ストイックさが果実の獣性をねじ伏せたことを物語っています。
また、自我を保った動物系覚醒者(ルフィ、ルッチ、カク、ヤマトなど)には共通して「煙・炎のような羽衣」が現れます。ルフィは太陽の神ニカを象徴する「白の羽衣」、ルッチやカクは禍々しい「黒の羽衣」を纏っており、これが精神のコントロールに成功した真の動物系覚醒者の視覚的証明となっています。