奈良名物「中将堂本舗」中将餅の魅力と赤福との違いを現地徹底解剖

奈良名物「中将堂本舗」中将餅の魅力と赤福との違いを現地徹底解剖

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見た目が似ていることから、ネット上や観光客の間で頻繁に比較されるのが、三重県伊勢市の名物「赤福餅」です。どちらも「餅の上にこし餡を載せた生菓子」という共通項を持ちながら、その設計思想と味覚のアプローチは大きく異なります。

比較項目中将堂本舗「中将餅」伊勢「赤福餅」編集部の分析・評価餅の素材・風味天然よもぎを練り込んだ草餅(強い清涼感とほろ苦さ)シンプルな白餅(プレーンな米の甘みともっちり感)よもぎの青みと苦味がアクセントの中将餅に対し、赤福は万人受けする直球の甘美さ。形状のモチーフ當麻寺のシンボル「牡丹の花びら」伊勢神宮の神域を流れる「五十鈴川の清流」中将餅は丸みを帯びた花弁の凹凸、赤福は三筋の手形による波のラインを表現。こし餡の質感水分量が多く、キレの良い上品な甘さねっとりと濃厚で、小豆のコクが際立つ甘さ中将餅はよもぎの風味を殺さないよう、より軽やかで瑞々しい口溶けを重視。夏季営業体制品質管理のため7月下旬〜8月頃に長期休業あり通年営業(夏季は「赤福氷」等の展開)中将堂本舗は「鮮度の保てない猛暑期には作らない」という職人気質の姿勢を徹底。

食品官能評価の観点から見ても、赤福が「砂糖と小豆の濃厚な満足感」を前面に押し出すのに対し、中将餅は「よもぎに含まれるシネオール由来の爽快なアロマ」が砂糖の甘さを程よくリセットするため、一度に何個でも食べ進められる構造になっています。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。