エンドロールを注視すると、名前の表示される位置によって演者の格付けが明確に分かれていることが分かります。キャストクレジットの表記ルールにおいて、特に重要視されるポジションは以下の通りです。
まず、クレジットの最上位に位置するのが「トップ(1番手)」です。これは作品の顔である主演俳優(単独トップ)に与えられる絶対的な席次であり、物語の牽引者としての責任と名誉を象徴します。続いて流れる「2番手」「3番手」は、主人公の相棒やヒロイン、物語の中核を担うメインキャラクターを演じる俳優が配置されます。
中盤を過ぎると、物語の要所で強い印象を残すベテランや特別ゲストが「中トメ(なかどめ)」として単独または特別な枠で表示されることがあります。ここには「特別出演」(大物俳優が重要な脇役として短時間出演するケース)や「友情出演」(監督や主演との個人的親交により、相場よりも抑えた待遇で参加するケース)が組み込まれるのが通例です。
そして、クレジットの最後尾に配置されるのがキャストクレジットのトメ(大トメ)です。「留め」に由来するこのポジションは、主演俳優と同等以上のキャリアや実績を持つ大御所・重鎮俳優にのみ許される最高栄誉のポジションです。また、その直前に位置するトメ前クレジットの意味は、実質的な2番手や物語の鍵を握る最重要人物であり、若手実力派やトメに次ぐベテラン俳優が担う極めて格式高い位置付けとなっています。