彼女の芸能キャリアの第一幕は、まさに破竹の勢いだった。「真中瞳」としてデビューするやいなや、その洗練されたルックスと聡明なトーク力で一躍注目を浴びる。バラエティ番組での快活な司会ぶりはもちろん、カルチャー誌のカバーを飾るなど、当時のトレンドを象徴するアイコンとなった。
芸能活動が多忙を極める中、2006年に突如として海外留学へと旅立ち、活動を休止する。オーストラリアやイギリスでの生活を経て帰国後、彼女が選んだのは事務所「クリオネ」へと移籍し、心機一転「東風万智子」という新たな名で活動することだった。人気を消費される存在から、己の肉体と声だけで物語を背負う「一人の女優」への脱皮。この決断こそが、彼女の第二幕を決定づけた。