手軽に巨額の富を得る手段として真っ先に思い浮かぶのが宝くじや公営競技ですが、その実態は「最も確率の低い選択肢」と言わざるを得ません。冷徹な数字が証明する一攫千金の宝くじの当選確率は、年末ジャンボ宝くじの1等(7億円)で2000万分の1(0.000005%)に過ぎません。これは東京ドーム約360個を満員にした観客の中から、たった1人が選ばれる計算であり、日常生活の中で雷に打たれる確率(約1000万分の1)よりも遥かに低い難関です。
さらに見過ごせないのが「還元率(期待値)」の低さです。日本の宝くじの還元率は法律で約46%前後と定められており、1万円分購入した時点で数学的価値は4600円に目減りします。
パチンコ(約80〜85%)や競馬・競艇(約70〜75%)、オンラインカジノ(約95〜97%)と比較しても、一攫千金を狙うギャンブルの現実は過酷です。統計学の基本原則である「大数の法則」により、試行回数を増やせば増やすほど参加者全体の資産は胴元側に吸い取られます。ギャンブルによって一時的な大勝ちを収めることはあっても、それを永続的な富として固定化することは数学的に不可能な構造となっています。