石狩川の壮大な旅路は、北海道の屋根と呼ばれる大雪山連峰の主峰・石狩岳(標高1,967m)の原生林から始まります。石狩川の源流・大雪山から湧き出た清流は、断崖絶壁の層雲峡を削り、旭川市が広がる上川盆地へと下り立ちます。
上川盆地を抜けた流れは、奇岩が連なる狭窄部「神居古潭(カムイコタン)」を突破し、広大な石狩平野へと突入。空知川、夕張川、千歳川といった数々の大支流を次々と合流させ、石狩湾(日本海)へと注ぎ込みます。石狩川の流域地図を俯瞰すると、その面積は約14,330平方キロメートルに及び、実に北海道全土の約6分の1を占める巨大な水系であることが分かります。
この膨大な集水域を持つからこそ、上流部の局地的な豪雨が数十キロ下流の平野部に時間差で押し寄せるという特異な河川構造を持っています。流域の広大さは豊かな農業・工業用水をもたらす恩恵であると同時に、綿密な水位管理が欠かせない理由でもあります。