日本の歴史を激変させたリーダーたちの行動様式にも、ADHDに通じる明確なパターンが見受けられます。封建社会の枠組みを突き破った2人のカリスマを取り上げます。
織田信長(戦国時代の覇王)
少年期に「大うつけ」と呼ばれ、奇抜な衣装で町を練り歩き、寺の仏前に焼香を投げつけるなど、既存の規範を無視した破天荒な振る舞いはまさに衝動性の表れです。戦場における電撃的な奇襲作戦や、兵農分離・楽市楽座といった常識破壊のスピード感は、前例踏襲を嫌う特性と密接に結びついています。興味を失った家臣への容赦ない冷遇など極端な気性も含め、時代を切り拓くエネルギーへと昇華されました。
坂本龍馬(幕末の風雲児)
土佐の郷士の家に生まれた龍馬は、幼少期は泣き虫で勉強嫌い、塾を退塾させられるほどの落ちこぼれでした。しかし、ひとたび剣術や航海術に目覚めると目覚ましい成長を遂げます。土佐藩をあっさりと脱藩するリスクを恐れない決断力、敵対していた薩長を結びつける柔軟な発想力、日本初の商社とされる亀山社中(のちの海援隊)の立ち上げなど、ひとつの枠組みに縛られない流動的な行動力が明治維新の扉を開きました。