雛からセキセイインコを迎えた場合、成長フェーズに応じたダイナミックな体重推移を理解しておく必要があります。雛の体重推移は直線的に増加し続けるわけではなく、一人餌(ペレットやシードへの切り替え期)を迎えるタイミングで意図的な減少期を挟みます。
生後20日前後で約25〜30gだった体重は、栄養価の高いフォーミュラ(挿し餌)を貪欲に摂取することで、生後30〜35日頃のピーク時には一時的に40g〜45g前後まで急増します。しかし、初飛行に向けた筋肉の発達と身体の軽量化に伴い、生後40日以降の一人餌移行期には自然と33g〜37g前後の適正成鳥体重へと落ち着いていきます。
ここで飼い主が陥りやすい罠が、「一人餌の練習を始めたが、実は自分で十分に食べられておらず飢餓状態になっていた」というケースです。挿し餌を急に打ち切るのではなく、朝晩の体重を厳密にモニタリングし、体重が30gを割り込むような急落が見られた場合は、即座に挿し餌で栄養補助を行い、動物病院へ相談する判断が求められます。