現在展開されている最新のワールドツアーにおいて、観客の度肝を抜いているのは明らかに研ぎ澄まされたパフォーマンスの質感だ。激しいフォーメーションチェンジの最中でも一切ブレないピッチ、そしてテコンドーの修練で培われた体幹から繰り出されるダイナミックかつ繊細なステップ。以前にも増して余分な力が抜け、指先の軌道ひとつでスタジアム全体の空気を支配する。舞台袖で見守るスタッフが「彼の集中力はゾーンに入ると誰も止められない」と証言するように、一瞬の静寂すら芸術へと昇華させる表現力は凄まじい。
激動のスケジュール下でも喉のコンディションを保ち続けるための独自のルーティンや、深夜に及ぶ個人練習。決して派手な自己主張を好まない彼が、ステージの上でだけ見せる剥き出しのパッションは、言語の壁を越えて世界中のオーディエンスを撃ち抜いている。