八名信夫の現在の様子について、地上波テレビでの露出が落ち着いたことから近況を気にかけるファンは少なくありません。1935年8月生まれの八名信夫は、年齢90歳を超えた現在も生涯現役の表現者として歩みを止めていません。
近年、特に力を注いできたのが自身がメガホンを取る自主制作の監督作品です。故郷・岡山県や震災の被災地を舞台に、地域の温もりや家族の絆、高齢化社会の現実をテーマにした映画を複数手掛けてきました。『おやじの釜めしと編みかけのセーター』をはじめとする作品群は、商業主義に捉われず、自らの足でロケ地を探し、現地の人々と対話を重ねながら作り上げられたものです。
健康面に関しても、日々のウォーキングや規則正しい生活習慣を崩さず、時折開かれるトークイベントや福祉関連の講演会では、矍鑠(かくしゃく)とした語り口で客席を沸かせています。長年培った強靭な足腰と現場第一主義の精神が、今なおそのバイタリティを力強く支えています。