塩尻志学館高校を語るうえで絶対に外せないのが、全国的にも類を見ない果樹栽培とワイン醸造の実習だ。学校敷地内に広がる広大なブドウ畑では、生徒たちが自らの手で苗木を育て、収穫し、本格的な醸造設備を駆使してワインを造り上げる。この一連のプロセスは、単なる農業実習の域を遥かに超えている。
土壌の質の分析から天候に応じた剪定技術、醸造過程における発酵管理に至るまで、現場で求められる知識は科学的かつ高度だ。さらに、ラベルのデザインや地域イベントでのPR、販売戦略に至るまでが生徒たちの手で進められる。地元塩尻のワイナリー群とも技術交流を展開しており、高校生でありながら地域ブランドの一翼を担う存在として、プロの醸造家からも一目置かれている。