子どもの骨格は成長する。この単純な事実が、小児整形外科を複雑にする。
和歌山医大整形外科の小児整形外科部門では、発育性股関節形成不全、先天性内反足、ペルテス病、側弯症といった疾患を扱う。これらの疾患は、放置すれば成人後に重大な機能障害を残す。しかし適切な時期に適切な治療を行えば、正常に近い発育が期待できる。
発育性股関節形成不全では、生後数ヶ月の早期発見が重要だ。装具療法で改善しない症例には、骨切り術などの外科的介入が必要になる。ペルテス病では、大腿骨頭の壊死と再生の過程で変形を防ぐため、骨切り術や装具による荷重制限が行われる。側弯症では、進行度に応じて装具治療か脊椎固定術が選択される。
家族全体をサポートする診療姿勢
小児医療では、患児だけでなく家族全体への配慮が求められる。両親の不安を軽減し、長期的な治療計画を共有し、成長過程で起こりうる問題を事前に説明する。和歌山医大整形外科では、こうしたコミュニケーションを重視した診療を行っている。