SNSや動画サイトでは「糊(のり)不要!誰でも1分で組める」といったキャッチコピーが散見されますが、ここには明確な落とし穴が存在します。
折り紙同士の摩擦力だけで自立させる「完全ノングルー(無糊)構造」は、完成直後の静止状態では保持できても、壁面に吊るして数日が経過すると湿度の変化や自重によって徐々に継ぎ目が緩み、最終的に崩落するリスクを孕んでいます。特に100円ショップのツルツルした表面加工の折り紙(グロス紙やコート紙)は摩擦係数が低く、抜け落ちが頻発します。
長期間美しい形状を維持するプロの裏技は、差し込み部分の内側にほんの米粒大の「水性ボンド」または「固形スティックのり」を点付けすることです。また、紙の厚み(坪量)が薄すぎる安価な折り紙は、8枚組んだ際の剛性が不足して歪みやすいため、適度なコシがある普通紙(坪量約60〜70g/㎡)を選択することが仕上がりの美しさを決定づけます。