この異色作に対して、早くから関心を寄せていたのが国際的評価を受ける映画監督の是枝裕和だ。関係者によれば、ラフカットの試写を観た是枝監督はその圧倒的な観察眼と静かなユーモアを高く評価し、「人間と自然の不可思議な共生を捉えた、極めて稀有な視線」と賛辞を贈ったという。
旧態依然としたフォーマットに囚われがちな映像制作業界において、本作の制作体制は極めて異例だ。かつて日本放送協会で先鋭的な番組を手がけていたベテランディレクターと、インディーズ界隈で頭角を現した若手気鋭クリエイターがタッグを組み、従来の商業的制約をことごとく打破している。現場主導で紡がれるダイナミズムが、映画関係者の間でも大きな刺激となっている。