かつて文部科学省が推進していた「立位体前屈」に代わり、1999年度の「新体力テスト」導入に伴って標準種目となったのが長座体前屈だ。スポーツ庁が毎年発表する体力・運動能力調査においても、世代を超えた国民の柔軟性測定として極めて重要な指標に位置づけられている。
立位体前屈は腰部への負担が大きく、無理におじぎをすることで転倒や腰痛を引き起こすリスクが懸念されていた。それに対し、床に座って測定するスタイルは安全性が高く、純粋な柔軟性を正確に評価できる。現在では、学校教育の現場にとどまらず、大人のフィットネスシーンや企業の健康維持プログラムでも広く採用されているのだ。