岩橋玄樹の俳優キャリアを語る上で欠かせない金字塔が、2018年に日本テレビ深夜ドラマ枠「シンドラ」で放送された『部活、好きじゃなきゃダメですか?』です。いづみかつき氏の人気コミックを原作とし、当時King & PrinceとしてCDデビューを果たした直後の髙橋海人、神宮寺勇太との3人体制でトリプル主演を務めました。
本作の画期的な点は、従来のスポ根ドラマとは対極にある「部活をサボりたい高校生たちのリアルな日常」をシュールなコメディタッチで描いた点にあります。岩橋が演じた大山は、要領が良く、飄々としていながらもどこか憎めない独特のキャラクター。テンポの良い掛け合いの中で見せた絶妙な脱力感と、不意に見せる純真な瞳のギャップは、放送当時のSNSでも「コメディセンスが群を抜いている」「芝居が驚くほど自然体」と大きな話題を呼びました。
撮影現場の舞台裏では、旧知の仲である共演陣とアドリブを交えながらディスカッションを重ねていたことが当時のメイキング映像や雑誌インタビューでも明かされています。作られたアイドル像ではなく、人間味あふれるリアルな男子高校生の空気感を映像に刻み込んだ本作は、現在でもカルト的な人気を誇るマスターピースとなっています。