尾崎三兄弟が日本ゴルフ界に遺した足跡は、数字を見るだけでも桁外れです。プロゴルファーとしての経歴において、三兄弟が獲得したタイトルやタイトルホルダーとしての実績は他の追随を許しません。
長男・将司はプロ野球の西鉄ライオンズ(投手)からゴルフ界へ電撃転向後、国内男子ツアー通算94勝(ツアー制度施行前を含めると113勝)という世界的な金字塔を打ち立てました。生涯獲得賞金は26億円を突破し、通算12回の賞金王を獲得。1990年代後半には50代にしてツアーを席巻し、世界ランキングトップ10入りを果たすなど、まさに「ジャンボ時代」と呼ばれる一時代を築き上げました。
次男・健夫は、1977年のプロテスト合格後、ダイナミックなスイングと飛距離を武器に国内レギュラーツアー通算15勝をマーク。シニアツアーでも賞金王争いを繰り広げるなど、観客を沸かせるプレースタイルで絶大な人気を誇りました。
三男・直道は、堅実かつ精緻なショットメーカーとして頭角を現し、国内ツアー通算32勝を記録。1991年と1999年に2度の賞金王に輝いたほか、1993年からは本格的に米PGAツアーへ参戦し、シード権を長年保持するなど、世界水準のテクニックで日本ゴルフの強さを世界に示しました。
三兄弟で積み上げた国内レギュラーツアーの勝利数は実に140勝以上、賞金王戴冠数は通算14回に達し、同一ファミリーによるツアー支配としては世界ゴルフ史でも類を見ない記録となっています。