しかし、リズムネタの宿命として「消費スピードの異常な速さ」が彼女たちを襲う。テレビをつければ毎日同じ衣装で同じポーズを求められる日々。過密スケジュールと世間からの固定イメージは、徐々に2人のクリエイティビティと精神を摩耗させていった。
「ヌーブラの人」という強固なレッテルは、トーク番組や本格的な演技の現場への進出を阻む壁にもなった。どれほど真摯にフリートークをしても、求められるのはタイツ姿の一発ギャグ。消耗戦が続くなか、2人は表現者としての将来について深く話し合うことになる。
転機が訪れたのは2013年。久保いろはの結婚を機に、モエヤンは惜しまれつつも解散を発表した。泥沼の不仲による空中分解ではなく、表現者として互いの人生を尊重し、次なるステージへ進むための前向きな幕引きだった。