日本のペット社会が直面するもう一つの現実は、犬たちの高齢化だ。10歳を超えるシニア犬の割合が増加する中、激しく走り回るための空間とは異なるニーズが急速に高まっている。
最新の施設に併設されているのは、関節に負担をかけないショック吸収ゴムチップのアプローチや、微小な傾斜を利用した筋力維持用スロープ、さらにはハイドロセラピー(水中歩行)用のプールだ。専門の理学療法士が常駐し、歩行チェックやストレッチのアドバイスを行う光景も珍しくなくなった。
「年をとって足腰が弱ったからこそ、安全に外の空気を吸わせて刺激を与えたい」。そう語る高齢の飼い主にとって、そこは愛犬の健康寿命を延ばすための大切なリハビリテーションの場となっている。