裏での駆け引きは政治家同士の争いだけに留まらない。巨大IT企業やエネルギー産業、金融メガバンクなど、民間企業が自社に有利な法改正を促すために行うロビー活動も、一歩間違えれば暗闘の舞台へと変貌する。アメリカのワシントンD.C.や欧州のブリュッセルでは、巨額の資金を持つロビイストが議員や官僚にアプローチし、政策決定に強い影響力を及ぼしている。
透明性が確保された法的な陳情であれば問題はない。しかし、表面上は調査報告書の提出やシンクタンクへの寄付を装いながら、実際には対立企業の足元をすくうネガティブキャンペーンを仕掛ける事例は後を絶たない。合法的なアドボカシーと、非倫理的な工作との境目は極めて紙一重であり、ビジネスの勝敗を分ける裏の原動力となっている。