事件の発端は、1989年2月に写真週刊誌『フライデー』が報じたスクープ記事でした。掲載されたのは、米ニューヨークの高級ホテルやレストランで逢瀬を重ねていたとされる近藤真彦さんと松田聖子さんのツーショット写真です。当時、松田聖子さんは全米進出を目指して現地に長期滞在しており、近藤真彦さんもまたレース活動や海外渡航が重なる時期でした。
記事では、ホテルのラウンジで身を寄せ合う姿や、親密な距離感で歓談する様子が生々しく描写され、一部メディアでは「キス写真が存在する」といった過激な憶測まで飛び交いました。当時、松田聖子さんは1985年に神田正輝さんと結婚して長女を出産しており、世間的には「ママドル」としての地位を確立していた時期です。一方の近藤真彦さんは、中森明菜さんとの交際が公然の事実とされており、この報道は瞬く間に「トップアイドル同士の泥沼不倫疑惑」として列島を駆け巡りました。
報道直後、松田聖子さんは記者会見を開き、「ニューヨークでばったり会ったので、知人を交えてみんなで食事をしただけ。やましいことは一切ありません」と完全否定。親しい友人同士の偶然の再会であったと強調しました。しかし、日本の芸能界における二大巨頭の接触は、関係各所に計り知れない波紋を広げることになります。