「夢」というジャンルが長年抱え続けているのが、公式や一般ユーザーとの棲み分け(マナー)の問題だ。特に検索エンジンやSNSのアルゴリズムが高度化した現代において、意図しない形で第三者の目に触れることは、コミュニティの崩壊を招きかねない。そのため、ファンコミュニティ内部での自浄作用とルール作りは徹底されている。
検索避けワードの徹底、鍵アカウントでの運用、パスワード制の小説投稿サイトの利用など、彼女たちの防衛策は極めて精緻だ。公式のガイドラインを遵守しつつ、自分たちの聖域を守るための知恵が、そこには凝縮されている。この「見えないように楽しむ」という美学こそが、ジャンルを長寿化させている最大の要因かもしれない。