二点透視図法を正確に描き進めるには、作画の設計図となるアイレベル(目線の高さ/水平線)と消失点(VP:Vanishing Point)の配置ルールを論理的に理解する必要があります。
アイレベルとは、「観察者(カメラ)の目の高さ」を指し、画面内の水平線と完全に一致します。アイレベルの位置によって、鑑賞者がその空間をどのような視点で見ているかが決まります。
- 高めのアイレベル(俯瞰視点):上から見下ろすアングルになり、建物の屋根や机の天板、床面が広く見えます。街並みの全景や室内のレイアウトを説明する構図に適しています。
- 中央のアイレベル(標準視点):立った人間の目線(地上約150cm〜160cm)の高さです。日常的な風景やキャラクターの立ち姿を自然に見せる標準構図となります。
- 低めのアイレベル(アオリ視点):下から見上げるアングルになり、天井や建物の軒下が強調されます。建造物の巨大感やキャラクターの力強さを演出する際に多用されます。
続いて、二点透視図法におけるすべての基本となる「二点透視図法の立方体」の描き方手順を確認しましょう。
- アイレベル(水平線)を1本引く:画面の上下どこにカメラを置くかを決め、水平線を引きます。
- 2つの消失点を置く:アイレベル上の左右に離して「消失点L(左)」と「消失点R(右)」をプロットします。
- 手前の角となる「垂直線」を1本引く:二点透視図法では、物体の高さ方向の線はすべてアイレベルに対して完全に垂直(90度)になります。手前に来る角の垂直線を引きます。
- 頂点から左右の消失点へ線を結ぶ:垂直線の上下の端点から、それぞれ消失点Lと消失点Rに向けて合計4本のパース線を引きます。
- 左右の側面の幅を決める垂直線を引く:好みの奥行きと幅の位置に、垂直線を2本平行に引いて側面を確定します。
- 奥の天面(または底面)を消失点と結ぶ:左右の側面の頂点から、交差するように反対側の消失点へ線を引きます。線が交わった部分が立方体の上面となります。