二点透視図法は、描く対象が「屋外の構造物」か「屋内の空間」かによって、視点の配置や空間の切り取り方が変化します。それぞれのシーンにおける実践的な作図のポイントを押さえましょう。
建物の外観や街並みの背景を描く場合、建物のコーナーを手前中央に配置し、左右に伸びる壁面をそれぞれの消失点へと収束させていきます。街並み全体を描く際は、すべての建物が同一の消失点を共有しているとは限りません。道路に対して斜めに建っている建物がある場合は、アイレベル上に別の消失点ペアが発生するという点に留意すると、よりリアルで変化に富んだ街並みが描けます。
一方、部屋の内観を描く二点透視図では、観察者が部屋の内側に立っている状態になります。そのため、部屋の角(部屋の隅の縦ライン)を奥に配置し、そこから手前に向かって広がる壁や床、天井を描き出します。内観作画で注意すべきは、家具の配置です。壁にぴったり沿って置かれた机や本棚は部屋の壁と同じ消失点を共有しますが、斜めに置かれた椅子などは独自の消失点を持つため、アイレベル上で消失点の位置を個別に設定する必要があります。