二毛作と二期作の違いを徹底解剖!一発で覚える裏ワザと現代農業の真相

二毛作と二期作の違いを徹底解剖!一発で覚える裏ワザと現代農業の真相

二毛作と二期作の違いを徹底解剖!一発で覚える裏ワザと現代農業の真相を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。

教科書で「二期作」を学ぶ際、必ずと言ってよいほど登場するのが二期作の代表的な地域である高知県(高知平野)や鹿児島県などの南国エリアです。温暖な黒潮の影響を受け、年間を通じて日照時間が長く積算温度が高い地域でしか成立しない農法でした。しかし現在、これらの地域を訪れても、かつてのような二期作の風景はほとんど見られません。

二期作が減少した理由には、日本の食糧事情と自然災害リスクにまつわる明確な背景が存在します。

  1. 米余りと生産調整(減反政策):1970年(昭和45年)以降、国民の食生活の洋風化と生産技術向上に伴い、国内の米が構造的な過剰基調に陥りました。国が米の作付面積を制限する中で、労力をかけてまで同じ田で年2回米を作る経済的動機が失われたのです。
  2. 秋の大型台風による壊滅的被害:高知県などは典型的な「台風銀座」です。2回目の稲が実をつける9月〜10月は秋台風の直撃シーズンと重なり、収穫直前に全滅するリスクを常に抱えていました。
  3. 品種改良による寒冷地の台頭:かつて米といえば西日本の暖地が優位でしたが、コシヒカリやあきたこまち等の耐冷性・良食味品種が普及したことで、東北や北陸、北海道が一大穀倉地帯となりました。温暖地で無理に2回作る品質上のメリットが薄れたことも要因です。

ここで重要なのが、高知県の二期作と促成栽培の関連性です。台風リスクと米余りに直面した高知の農家は、ただ手をこまねいていたわけではありません。温暖な気候を「米の二期作」に使うのをやめ、ビニールハウスなどの施設を活用して、冬から春にかけて野菜(ナス、ピーマン、キュウリなど)を他地域より早く育てて出荷する「促成栽培」へと劇的な転換を図りました。大消費地である東京や大阪へ高値で出荷できるビジネスモデルを確立した結果、二期作は歴史の表舞台から姿を消していったのです。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。