ネット上の相撲コミュニティでは、一門の仕組みに関して少なからず誤認が見受けられます。押さえておくべき代表的な盲点は以下の2点です。
誤解1:「一門が同じなら、力士同士は本場所で絶対に当たらない」
これは明らかな誤りです。大相撲のルール上、本場所で対戦が組まれないのは「同部屋の力士」および「4親等以内の血族(兄弟など)」に限られます。同じ二所ノ関一門であっても、二所ノ関部屋の大の里と佐渡ヶ嶽部屋の琴櫻は、本場所の土俵で真っ向勝負を繰り広げます。一門が同じだからといって星のやり取りや対戦回避が起きるわけではありません。
誤解2:「一門の親方はすべてトップの指示に絶対服従である」
かつての昭和時代には師匠の号令が絶対視された時代もありましたが、現在は各部屋が独立した法人・事業主として独立採算で運営されています。弟子集めやスポンサー集め、後援会の運営は各部屋の裁量に委ねられており、一門会はあくまで親睦・冠婚葬祭の相互扶助・理事選での調整機関という位置づけです。