Q1:児童養護施設に入る子どもはどんな理由が多いですか?親が費用を払っているのですか?
A1:最大の入所理由は「保護者からの虐待(ネグレクト・身体的・心理的虐待)」で、全体の7割を超えています。次いで親の精神疾患や服役、貧困、行方不明などが挙げられます。入所にかかる養育費や教育費は公費(国と自治体の税金)で賄われており、保護者の経済力に応じて一部負担金が設定されますが、困窮家庭の場合は免除されます。
Q2:児童養護施設を出た後の大学進学率はなぜ低いのですか?お金がないからですか?
A2:経済的な問題に加え、生活と学業を一人で両立させる精神的負担の大きさが主因です。国の高等教育無償化や民間の給付型奨学金は充実してきましたが、家賃や光熱費・生活費を稼ぐためのアルバイトに追われ、中退してしまうケースが散見されます。病気やトラブルの際に頼れる親族がいないという「心理的孤立」も進学を阻む高いハードルとなっています。
Q3:施設内での虐待やいじめを防ぐために、現在はどんな対策が取られていますか?
A3:施設運営の透明化と小規模化が進められています。第三者評価の受審義務化、外部の苦情解決窓口の設置、子どもアドボカシー(子どもの意見表明権を支援する第三者制度)の導入など、密室化を防ぐ制度が稼働しています。また、従来の大人数部屋から個室主体のユニットケアへ移行したことで、子ども同士のトラブルも早期に把握・防止できるようになっています。