Wordにはフォントグループに太字(B)や斜体(I)と並んで「取り消し線(ab)」ボタンが標準配置されているのに対し、Excelでは初期状態で非表示になっています。この仕様の背景には、Microsoftの思想が反映されています。表計算ソフトであるExcelは「データの計算と分析」を最優先に設計されており、テキストの装飾機能はリボンの省スペース化に伴って第2階層へ格納されたという経緯があります。
マウス操作を主体に業務を進める場合、この初期設定のままでは作業効率が落ちてしまいます。そこで実践したいのが、Excel取り消し線リボン追加およびクイックアクセスツールバー(QAT)への登録です。
クイックアクセスツールバーへの追加手順は以下の通りです。
1. Excel画面左上のクイックアクセスツールバーの端にある「▼(下向き矢印)」をクリックし、「その他のコマンド」を選択します。
2. 「コマンドの選択」ドロップダウンから「すべてのコマンド」または「リボンにないコマンド」を選択します。
3. 一覧から「取り消し線」を探して「追加」ボタンを押し、右側のボックスに移動させます。
4. 「OK」をクリックして画面を閉じます。
設定完了後、画面上部に「abc」に取り消し線が入ったアイコンが常時表示されます。さらに、Windowsでは「Alt + 数字キー」(QATの配置順に応じた数字)でも呼び出せるようになるため、キーボード派にもマウス派にも隙のない環境が完成します。