2007年9月18日未明、テレビ神奈川をはじめとする地上波主要局で、完結編の放送が突然見送られた。原因となったのは、放送の前日に京都府内で発生した16歳の少女による父親殺害事件である。手斧を用いた凄惨な手口が、アニメ本編のクライマックスで描かれる暴力描写を強く連想させたため、放送局側は自主規制として直前での放送差し替えを余儀なくされたのだった。
画面に突如として映し出されたのは、ヨーロッパの穏やかな街並みと、川面を滑るように進むフェリーの環境映像だった。期待を裏切られた海外のストリーミング実況板において、あるユーザーがその映像に対して「Nice boat.」と書き込んだ。皮肉混じりのこの簡潔な一言は一気に拡散し、放送中止という非常事態を象徴する伝説的ミームとして世界中のネット空間へと定着した。なお、地上波での自粛が相次ぐ中、CS放送のAT-Xのみが修正を加えた上で放送を断行し、視聴者はようやく物語の結末を解き明かすこととなった。