公判の冒頭、検察官が読み上げる起訴状と冒頭陳述によって、事件当日の緊迫したタイムラインが白日のもとに晒された。深夜の公園という密室空間で、複数の少年少女らが被害者を取り囲み、逃げ場を奪っていった生々しい経緯。検察側は、被告が被害者を現場へ誘い出し、暴行を主導、あるいは暴行を容認する決定的な契機を作ったと厳しく指摘した。
これに対し、弁護側は事実関係の一部を認めつつも、暴行の激化は予測できなかったとし、被告自身の関与度合いや心理的従属関係を強調。証言台に立った八木原亜麻被告は、時折声を詰まらせ、手元を見つめながら当時のやり取りを絞り出すように語った。現場で交わされた言葉、暴行がエスカレートしていく瞬間の恐怖と判断の停止――法廷で新たに明かされた供述の断片は、傍聴席に重い衝撃を与えている。