法務の仕事内容は多岐にわたり、企業活動における法的リスクの最小化と事業価値の最大化を両立させる役割を担っています。現場の業務は、大きく「臨床法務」「予防法務」「戦略法務」の3層に分類されます。
日常業務の大半を占めるのが契約書レビュー(法務審査)です。取引先と締結する秘密保持契約(NDA)から複雑な業務提携契約、M&A契約に至るまで、自社にとって不当な不利益条項がないか、法的有効性が担保されているかを厳密に精査します。万が一トラブルが発生した際に自社の権利を守るための「臨床法務」としての基礎体力です。
さらに近年、重要度が跳ね上がっているのがコンプライアンス・内部統制の構築・運用です。法令遵守マニュアルの策定、社内相談窓口の運営、知的財産権の保護、個人情報保護法や各種業界法規制への適合性チェックなど、不祥事を未然に防ぐ「予防法務」が企業の社会的信用を支えています。
そして現在、最も注目されているのが「戦略法務」です。新規事業のローンチ時に現行法のグレーゾーンをクリアするスキームを構築したり、法改正を先読みして新たな市場参入を提案したりと、ビジネスをアクセル全開で走らせるためのパートナーとしての機能が期待されています。