「ファイト一発!」の成功は、当時の栄養ドリンク・医薬品業界全体に地殻変動をもたらした。それまで「病気や体調不良の時に飲むもの」という陰のイメージが強かった医薬品類を、「明日の活力のために飲む」という陽のポジティブなアイコンへと再定義したからである。
競合他社もこぞって躍動感あふれるCMを展開し始めたが、大正製薬が確立した「極限状態のアクション×熱い友情」という黄金方程式を超えるものは現れなかった。商品とキャッチフレーズが完全に不可分となった好例であり、日本のマーケティング史に燦然と輝くパラダイムシフトと言える。