抜け毛の危険度を正確に見極めるためには、抜けた本数だけでなく「毛根の状態」を観察することが極めて有効です。抜けた毛の根元をティッシュや指先に乗せて拡大観察してみましょう。
正常なヘアサイクルを全うして抜けた毛根は、先端がマッチ棒のように丸くふくらんでおり、半透明から白っぽい色をしています。これは毛根を包む「毛根鞘(もうこんしょう)」と呼ばれる組織が自然に剥がれ落ちた証拠であり、健康に生え変わった安全なサインです。
一方で、次のような毛根が見られる場合は注意が必要です。
- 毛根全体が真っ黒である:髪の成長期に何らかの外力や血行不良、過度のストレスによって毛根が突然死し、色素を含んだまま無理やり抜け落ちた証拠。
- 毛根が細くふくらみがない(萎縮毛):髪に十分な栄養が届かず、毛根が十分に育たないまま抜け落ちている状態。
- 白くてベタつく塊が付着している:過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まり、毛根と一緒に抜け出している状態。脂漏性皮膚炎などの頭皮トラブルを警戒。
- 抜けた毛自体が細く短い(産毛状):本来であれば2〜6年続くはずの「成長期」が極端に短縮され、十分に太く長く育つ前に抜けている典型的なAGA・脱毛症のサイン。
特に「細く短い抜け毛」が目立つ場合は、頭皮のヘアサイクルが深刻な乱れを起こしている決定的な証拠です。