2016年の公表当時、すでに病状は進行していましたが、ムッシュかまやつがファンに見せたのは悲壮感ではなく、どこまでも軽やかな笑顔でした。死因となった膵臓がんは発見が難しく、進行が早い病として知られています。体力の衰えが避けられない過酷な治療の渦中にあっても、彼の頭から音楽が離れることはありませんでした。
入院中も病室に楽器を持ち込み、フレーズを口ずさみながら新しいアイデアを練っていたといいます。周囲のスタッフや医師に対しても気遣いを忘れず、「ライブに復帰すること」だけを糧に前を向き続けました。ステージに立つこと、そして音を楽しむこと。その一点において、彼は最期の瞬間まで現役のミュージシャンであり続けました。