事故の報を受けて誰もが抱く疑問が、「なぜこれほど急激に船が転覆してしまったのか」という点です。調査関係者や海洋工学のエキスパートが指摘する沖縄の転覆事故原因には、南国特有の気象と地形が複雑に絡み合っています。
決定的な要因として挙げられているのが、突発的な高波や三角波の発生です。異なる方向から押し寄せる波が一点で衝突した際に生じる三角波は、予測が極めて困難で、船底を突き上げるような不規則な衝撃を与えます。これにより、小型船舶は一瞬で左右のバランスを奪われ、横転・転覆に追い込まれるリスクが跳ね上がります。
さらに沖縄の海特有のリーフ(浅瀬・サンゴ礁)構造も無視できません。外海からのうねりが浅瀬に乗り上げることで波高が一気に跳ね上がる「リーフブレイク」や、潮の干満差による急激な潮流の変化が、操船を著しく困難にしたと推測されています。