自力での耳抜きが苦手な方や、過去に激痛を経験したことがある方は、搭乗前のアイテム準備でリスクを大幅に減らすことができます。
最も手軽で絶大な効果を発揮するのが「気圧調整機能付き耳栓」です。一般的な防音耳栓とは異なり、内部に微細なセラミックフィルターが内蔵されており、外気圧の急激な変化を緩やかにして耳への負担を大幅に軽減します。装着するタイミングは、飛行機のドアが閉まった離陸前から巡航高度に達するまで、そして着陸の約45分前に降下がアナウンスされた時点です。あらかじめ装着しておくだけで、鼓膜への急激な圧力変化を物理的にシャットアウトできます。
鼻炎持ちや軽度の鼻づまりがある場合は、「点鼻用血管収縮薬」の活用が極めて効果的です。市販の点鼻薬を搭乗の30分前、および着陸態勢に入る直前に使用することで、鼻粘膜の腫れを一時的に抑え、耳管の通気口を強制的に広げることができます。航空会社のパイロットや客室乗務員も実践している王道のトラブル回避策です。
あわせて、機内の乾燥対策としてマスクを着用したり、ガムや飴を用意して意識的に顎を動かす環境を整えておくと、耳管の開閉がより促されます。