自分で持ち込むお菓子だけでなく、機内で航空各社から配られる茶菓やスナックもフライトの質を左右する大きな要素です。日本の2大キャリアである全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)では、機内サービスにおけるお菓子の選定や提供形態にそれぞれの個性が表れています。
国内線において、ANAとJALのエコノミークラスでは基本的に無料のドリンクサービスのみが提供され、お菓子の常時一斉配布は行われていません。しかし、要望すれば子ども向けのおやつ(ボーロやラムネ、小型クラッカーなど)を個別に提供してくれるホスピタリティが維持されています。一方、上級クラスであるANAのプレミアムクラスやJALのファーストクラス・クラスJでは、地域の銘菓や専属パティシエ監修の焼き菓子が季節替わりで提供され、出張族や旅行客から高い支持を得ています。
国際線に目を向けると、両社のおもてなし戦略が際立ちます。JALの国際線では、間食として提供される「うどんですかい」などの特製カップ麺に加え、あられスナックや搭乗記念のオリジナルキャンディが定番です。ネット上の評判でも「JALのオリジナルあられは小袋で食べやすく、湿気ない工夫がされていて安心する」「昔ながらのキャンディの味がフライト中の喉の渇きを救ってくれる」といった声が根強く寄せられています。
対するANAは、ビジネスクラスやプレミアムエコノミーなどで提供されるこだわりのフィナンシェやチョコレートが好評を博しており、エコノミークラスでも長距離路線ではギャレー(厨房設備)付近に「スナックコーナー」が常設されます。搭乗者が好きなタイミングでおかきやクッキーを手に取れるセルフスタイルは、自由度を好む乗客から高く評価されています。航空各社とも、気圧が低く味覚が鈍りやすい上空環境(地上より塩味や甘味を感じにくくなる現象)を計算し、やや輪郭のはっきりした味わいのお菓子を厳選している点が共通した特徴です。