電話番号の先頭に表示される「+」記号は国際電話を意味し、それに続く数字は国際電気通信連合(ITU)が割り当てた国番号を示しています。「86」は中華人民共和国(中国)に割り当てられた国番号です。たとえば上海なら「+86 21」、北京なら「+86 10」のように、国番号の後ろに各都市の市外局番や携帯電話の識別番号が続きます。 中国とのビジネスや個人的な人脈が一切ない一般の利用者に、なぜ中国からの国際電話が届くのでしょうか。そこには主に3つの構造的な背景が存在します。 第1に、コンピュータープログラムを利用した無差別自動発信(ウォーダイヤリング)です。犯罪グループは番号生成ツールを使い、日本の携帯電話番号(090、080、070など)に対して総当たりで大量発信を行っています。手元にある番号リストを順番に呼び出しているに過ぎず、あなたの名前や素性を最初から特定してかけているわけではありません。 第2に、過去のサイバー攻撃や不正アクセスによって流出した名簿の流通です。ネット通販や各種WEBサービスから漏洩した電話番号リストがダークウェブ上で取引され、詐欺グループの発信対象として再利用されているケースが確認されています。 第3に、インターネット回線を経由して番号を偽装するVoIP(Voice over Internet Protocol)技術の悪用です。発信元は中国本土に限らず、東南アジアなどに拠点を置く国際的犯罪シンジケートが、発信元偽装技術を用いて「+86」の番号を表示させながら日本へ電話をかけている実態も報告されています。
+86国際電話の着信はなぜ急増?正体と詐欺手口・対処法を徹底解説
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